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しばらく前に以下の記事を書きました。 あと半年でWindows10が終わりですよ(399号)2024年3月配信 https://note.com/egao_it/n/n961e8fbdac9c 現状でWindows10をお使いの方は、10月までにはWindows11に乗り換えませんとサービス終了となってしまいます。 その時に悩ましいのは、現在のパソコン(PC)を買い換えるべきか?アップグレード(機器の一部変更など)で乗り切るか?という選択です。 どちらかだけが正解ではありません。ケースバイケースでどちらも有効な選択です。 今回はWindowsの10から11へのアップグレードでの注意点をパソコンの買い替えを主眼においてお話します。1. Windows10を使い続けるのは危険
「Windows11への更新は面倒そうだから、もういいよ。そのまま使うよ」と言いたくなる方もおられることでしょう。 ですが、それは399号(冒頭に書いた記事)にも書いた通り、あまりにリスキーですので、全くオススメできません。 Windows10自体がサポート外になることで、Windows10が狙われ危険となるのが最大の理由ですが、各アプリのWindows10サポートが止まるという問題もあります。 もしサポートが停止されると、Windows10を使い続けているとアプリがうまく動かなくなる可能性があります。 でも、Windows10での動作がサポート外になっちゃうと、各アプリのメーカによるサポートも受けられなくなります。 いつ使えなくなるかもわからずに使い続けるのは精神衛生上も良くありませんよね。 というわけで、残念ながら現状維持は許されないのが現実です。2. 買い替えとアップグレード
さて、現状維持はムリだとしますと、選択肢は二つに絞られます。 つまり、Windows11への更新は必須なのですから、新しいパソコンを買うか、今のパソコンでWindows11が使えるようにアップグレードするか、という二択です。 なお、ここでいうアップグレードとはWindows11への更新だけでなく、ハードウェアを追加購入することを示します。メモリ追加というのが代表的なアップブレードです。 この両者にはそれぞれメリットとデメリットがあります。 買い替えの場合: 〇メリット: ・(新品なので)故障トラブルは少なくなる ・新しい機能(生成AIなど)を利用しやすい 〇デメリット: ・価格が高い ・データや設定の移行が大変 アップグレードの場合 〇メリット: ・価格が安い ・データや設定の移行は不要 〇デメリット: ・Windows11へのアップグレードができないかも... ・十分な性能が確保できず、新機能が利用しづらい ・(新品じゃないから)故障が起きやすい 要は、買い替えをすると、パソコンは新しくなるけど、今まで通りの使い方ができるようになるまでが大変、アップグレードを選ぶと、移行はラクだけど、故障のリスクは高くなるということになります。 では、どちらがいいのか?3. 現実解は買い替えか
まず、現在使っているパソコンがノート型であれば、ほぼ買い替えしか選択肢はありません。ノートパソコンでは、内部コンポーネント(部品)の変更が非常に難しく、ハードウェアの最新化が事実上できないからです。 次に現在のパソコンがデスクトップ型(本体、画面(ディスプレイ)、キーボード・マウスがバラバラのもの)の場合は、アップグレードの余地があります。 ただし、アップグレードを選択するには、もう一つ条件があって、身近にパソコンに詳しい方がいてトラブル時も対応してもらえる関係であることが必須になります。 アップグレードしたパソコンというのはメーカ保証がなくなります。 誰も保証もできなければ面倒も見られない状態になります。 だから、面倒を見てくれる人がいないとトラブった時に「詰み」になってしまいます。 結局、アップグレードという選択肢はあるものの、かなり恵まれた条件を満たした場合だけしか選択できません。 現実的な解は「買い替え」の一択という方が大半でしょう。 なお、現在の機器のままでWindowsだけを10から11にする方法もあります。 この場合、パソコンの購入時期にもよりますが、能力不足で遅くて使い物にならない可能性があります。 もちろん、2023年購入などの新しいパソコンなら動くでしょうが、そんなパソコンは最初からWindows11が載っていたと思います。4. Windowsの更新は結構面倒くさい
少し話が変わりますが、実際に経験をされた方はおわかりの通り、パソコンの買い替えというのはかなり面倒な作業が伴います。 というのは、新しいパソコン(以下「新PC」と書きます)を今まで使っていたパソコン(以下「旧PC」と書きます)と同じ状態にするのが大変だからです。 まずは旧PCに入っていたソフトやデータを新PCに移行しないといけません。 オフィスソフトのインストールも必要ですし、今までに作ったファイルをUSBメモリなどで新PCにコピーもしないといけません。 メールデータの移行も面倒な作業です。 特にメールデータを旧PCに取り込んでいる場合、それを新PCにコピーするのは結構手間のかかる作業です。 また、各種の設定のやり直しもかなりの手間が要ります。 プリンタドライバの導入、画面の解像度の変更、スクリーンセーバの設定、キーボードレイアウトやマウスの動作設定、日常的に使っていたユーティリティなど、再設定しないといけないことは多岐にわたります。 これを慣れない方がやろうとすると、その設定機能のありかを探すだけでも大変です。5. まとめ
Windows11への移行の必要に迫られて、パソコンの買い替えやアップグレードをお考えの方もおられることでしょう。 パソコンという機器の性質上、買っただけで全てが終わるわけではなく、ソフトの再インストール、データの移行、メールの移行、設定の見直し、といった一連の作業をせざるを得ません。 確かに現在のパソコンをアップグレードできれば、地球にもサイフにも優しいのは明らかです。 ところが、アップグレードには、その後の世話をしてくれる人の確保が欠かせません。そんな恵まれた方は一部ですので、一般にはパソコンの買い替えというのが現実的な対応となります。 まあ、最近のパソコンなら何を買っても、大きな不満はないと思います。 ただし、中にはマニア向けや複数パソコンを使い分ける人に特化した機種も存在しますので、慣れていない方は、店頭で店員さんに相談しての購入をオススメしておきます。 今回は、Windowsの更新に伴うパソコンの買い替えについてお話しました。 次回は今回の続きとしてパソコン購入についてもう少し突っ込んだお話をします。 次回もお楽しみに。 (本稿は 2025年4月に作成しました)
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